運命の恋、なんて。
「どういう意味?」



「昔の彼女と再会、だけどもう人妻…か。なんか、切ない」




うわっ…八雲くん、目線なんだ!?



この人って、どこまでロマンチストなんだろう。



そういえば、色々映画を見た中で…こんな恋愛してみたいなーって言ってたことが、あったよね。



…あれなの!?



「ありがとね、八雲くんのお陰でヤスくんと出会えたよ」



そこだけは、感謝。



「うわ、それヤスにも言われたわ。お前を踏み台にしてやったぞ的な」



あぁ、ヤスくんがとっくに言ってくれてたんだ?



あたしには、なにも言わなかったけど、そうなんだね。



「あ~、そいつ俺のだから。もうお前には、返さねーよ」



どこからかやってきたヤスくん、後ろからあたしに抱き着いてくる。



遅い~!



ずっと、不安だったんだから…来てくれて、よかった。






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