CURRENT



飲み会の日、帰ったあと何があったのか。

私はそれについて、何も分からない。

ただ、目が覚めた時には彼のベッドにいただけ。

だから、それ以上に言えることはないんだ。

その流れで、高校の同級生で当時からモテていたことは話した。

告白された、なんて話しは黙っていたけど。



「高校の同級生って話しは黙っていた方がよさそうですね。今知られたら、火に油わ注ぐようなものですよ。
まぁ、すでにあの子は点火しっぱなしですけど」



あの子、沖田陽子は飲み会の次の日から、彼の元から離れない。

仕事中も極力べったり、昼休憩もずっとべったり。

他の人の仕事が進まない。

だから、男性社員に言われて、2人の間に割って入った。



「島村さんと二股かけている梨沙センパイは黙っていてくれますかぁ?
2人を弄ぶなんて、最低すぎますよ」



軽蔑したような睨みをしながら言われた。

島村と彼を二股しているとは、最近の私の噂。




< 101 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop