CURRENT
「二股するような女に言われたくないですよっ」
「二股なんてしていないし。
頭悪いあんたに何言っても理解出来ないだろうけど」
「何言っているんですか。二股はみんなが知っている事実ですー」
はぁ……
言い合いするのもめんどくさい。
この私可愛いんですっていう話し方も嫌い。
飲み会でこの子をほっといて動いたのは彼の方だ。
それさえも、私が誘ったと事実をねじ曲げる。
寝ていた私に、そんなこと出来るはずがないのに。
「もう、勝手にして。
ただ、仕事の邪魔はしないで」
「邪魔なんてしていないですー」
「あんたは、もう少し周りを見るべきだ。他の社員が課長と話せなくて困っているから。
子供じゃないんだから、遊びと仕事の見分けぐらいつくよね?」