CURRENT
「本当に、辞めさせるの?」
「梨沙が、あんなヤツらの心配か?」
つい聞き返した言葉に、彼は笑う。
「別に、心配している訳じゃない。
ただ、辞めさせて新しい子入れても、また繰り返すかなと思って」
「そう思うなら、早く俺と付き合えばいいじゃん。
そしたら、誰も何も言わねぇって」
「は?そういう問題じゃないって」
なんだか、真剣な話しなのか、ふざけているのか分からない。
「安心しろよ。すぐに人は入れねぇから。
キャーキャー騒ぐだけの女はいらねぇし」
なんだかんだ言って、よく分かっているらしい。
でも、今はそれよりも。
「そろそろ、離してくれませんか?」