ＣＵＲＲＥＮＴ

何を考えているのだろう。

ただ、早くに結婚がしたかったのだろうか。

だけど、そんな考えじゃ、すぐに別れてしまうに決まっている。



「まぁ、誰が来ようと梨沙先輩と課長の仲は裂けませんよ」



菜月がにっこり笑って言うけど、それは笑って言うことじゃない。



「イヤ、菜月さん。私たちの仲も何も、そういう仲じゃないから」


「何言ってるんですか？あれだけのラブラブっぷりを見せられたら、そんな言い訳通用しませんよ」


「言い訳って……。別にラブラブでもないのに」



そう言ってみるけど、通用しないのは私自身も分かっている。

誰１人として、私の話しは聞かないから。



「そんな訳なんで、沖田さんも島村さんも手出し無用です」