CURRENT



「なんか安心した。
あんなヤツと色々したかと思うと、腹立ってしょうがなかったし。
梨沙が初めてで、本当に嬉しい」



そう言って、私の首筋に触れた。



「ここは狭いから、ベッド行こう」



立ち上がって手を引かれるままに、寝室に行った。

緊張はピークで、それが手まで伝わっているようで震えている。

ゆっくりベッドに座らせられると、そのままゆっくりと押し倒される。



「大丈夫。何も怖くないから」



優しく微笑んだ彼は、いろんなところにキスをしながらゆっくりと服を脱がせた。


10年前、何も知らなくて、ただのイケメンだと思って振った。

会社に入った時、オフィスラブに憧れて適当な人と付き合った。

そのおかげで、社内の人とは付き合わないと決めた。




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