CURRENT
「よく分かんないけど、私が梨沙の友達だって知っていたみたいで。話しがあるから呼んで来てって」
「え?話しってまさか……」
「そのまさか、かもよ?」
驚いていたはずの友達が、みんなでニヤリと笑う。
私は、それに首を傾げるしかない。
「とりあえず、行ってこーいっ」
よく分からないまま、教室を押し出された。
なんなの、一体。
私が何で行かなきゃいけないの?
私は話したこともないのに。
ぶつぶつ言いながらも、指定された場所に行った。
そこには、中山浩司が1人で待っていた。
「なんの用ですか?」
人気にない場所だけど、1人光を放っているようだ。
マジマジと見るのは初めてだけど、これならみんなが騒ぐのも無理ないか。