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「菜月、声デカイ」


「あ、ごめんなさい」



菜月は、21歳の元気な後輩。

この年齢で、唯一私とフレンドリーに話す子。



「でも、ちょうどいいわ。少し、仕事頼める?」


「いいですよ。
だいたい、梨沙先輩は1人で溜め込みすぎですよ」



快く引き受けてくれたけど、少したしなめられた。

菜月も、理由を分かっている上で言っている。



「部長に頼まれたら、断れないからね」


「それはそうですけど……。
あたしには、もっと回して下さいよっ」



イヤ、今ですらいっぱい回していると思うけど。



「他の子と一緒にされるのは嫌ですからね。
あたしは、梨沙先輩の右腕を自負していますから」



私の心の声が聞こえたかのように言う。

さすが、唯一頼りになる子だ。




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