CURRENT
「は?」
今日の飲みって、さっき話していた沖田陽子と2人きりのヤツのこと?
そんなの行く訳ないじゃん。
「行きません」
「行くんだよ。
……急ですが今日、この部署全員で飲みに行きましょう」
急に大きな声を出してそんなことを言う。
沖田陽子を見れば、目を見開いて驚いている。
「僕もまだ、全員とお話し出来ていないですし、親睦を深めるということで行きましょう」
彼がそう言って、周りが頷くと、今日の飲み会が決定してしまった。
沖田陽子は思惑が外れて悔しいのか、私を睨み付けている。
私のせいじゃないし。
他のみんなも、思った以上にすんなり了承したな。
「中山課長、上手くやりましたね」