CURRENT
店の中では、色々な憶測が飛び交うこととなった。
誰も真実を知らないその中は、言いたい放題だった。
ほとんどが、梨沙の悪口な感じになっているが。
そして、1番に言っているのは他の誰でもない。
目の前で放置された、沖田陽子だった。
菜月はくだらない言い合いに嫌気がさし、黙ってその場から離れ、店を出た。
そこで、凄い表情をしている島村に出くわす。
島村は、自分のことにいっぱいいっぱいで、菜月の存在に気づいていなかった。
気づかれないままに、菜月も帰っていった。