CURRENT
島村や周りの目を気にせず、仕事をする。
こんなくだらないやり取りに付き合ってられるか。
「仕方ねぇか。
このぐらいで諦めといてやるけど、フラフラすんなよ」
「きゃっ……」
言い終わると同時に、首筋にキスされた。
「何すんのっ!?」
キスされたとこを手で押さえながら、島村を睨む。
「いいじゃん。交際宣言だって。
次は、唇にしようかな」
なぜか楽しそうに言って、自分のデスクへ戻って行く。
信じらんないっ。
相変わらず、自分のやりたい放題でやるんだ。
何が交際宣言だ。
もう、意味が分からない。
ただでさえ、意味不明な彼が近くにいるのに。
「あー怖い。沖田陽子なんかより、あの人の方が怖すぎます。何かしでかしそう……」