スキorキライ
「…好き」


思わず口に出してしまった。

「好き!私も健二くんのことが好きなの!昨日助けてくれたときから優しくて、格好いいなって思ってて。頭、撫でられたのすごく嬉しかった。ありがとう」

思ってることが全部口に出ていた。

我に帰り健二君を見ると、彼はとても驚いていたが、同時に嬉しそうだった。

「本当に?ありがとう」

健二君が嬉しさと恥ずかしさが入り交じったような様子で応える。

「美咲ちゃん、これからよろしくね」

「うん!よろしくね」

健二くんにとって特別な人になれますように。
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