もし明日世界が滅びても【完結】
「お前今失礼なこと考えてねぇか?」
「何を仰いますか⁉こんな状態の人に何を思えと?」
「……何を言ってる?」
「お兄さんのことですよ。泣かないで?」
「…………意味分かんねぇ」
まるで迷子の仔猫のようだ
周り全てを敵視しているような
自ら扉を閉ざしてる
「お兄さん!世界は多分、あなたが思うより優しいです。」
背を向けて歩いていったお兄さんに聞こえたかどうかは分からない。
けれど少しでも気を楽にして休めればいいと思う