もし明日世界が滅びても【完結】


怪我が治る頃には契約期間を過ぎていたんだ。


延長申請はしていたけど、当たり前ながらアマネちゃんに高値をつける新規契約が優先された。



引き取られたんだ。新しい雇い先に。




最後に見たのは笑顔だったよ……


「大丈夫!次の人達も、きっと優しい。あなたのお父様に教えてもらったの。人は、世界は君が思うより優しいぞ!ってね。」


引き取られる前日、アマネちゃんに行くなって言った俺に返ってきたのは落ち着いた声色だった。



彼女は俺なんかよりずっと大人だった。


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