だって、スキやねんもん
転落のはじまり

ガタンゴトン… ガタンゴトン…

「え〜、次は〜○○。○○駅です。」

今日もいつもと変わらない朝がきた。

登校ギリギリまで寝たい派の私は
朝食抜き、化粧なし、髪のセットなし
電車の時間もいつもギリギリ

お世辞でも女子力があるとは
言えない女子高に通う高2の女の子。

きっと、女子力低下も
女子高のせいだろう…

ドンッ!!

「 ゆかり おっはよー!」

後ろから背中を叩いて朝っぱらから
こんなに元気なのは彼奴しかないない

「 おはよー。れな…なんであんたは
毎日毎日、そんなに朝っぱらから
元気なわけ??」

常にグループで行動して
群れる事でしか意見が
言えない女子が大嫌いな私。

「 女子高 」だから尚更。

仲が良いと言えるのはクラスの子か
れなくらいしかいなかった。

「 それは、毎日朝から
ダーリンからのLINEで元気を
注入しているからだよーん♡」

どんなに愛しい相手からLINEが
入っててもここまで朝から
元気な奴はごくごく珍しいと思うのは
私だけだろうか。

ガラガラガラ…

「はーい。席につけー。出席とるぞー。
白石!お前はホームルームが
終わったら会議室にこい!」

「はーい。了解ですー。」

何かしたっけなー?
ま、でも処分になるよーな事は
してないし大丈夫だろう


その時はヤバイなと思いながらも
そんなくらいにしか考えていなかった。

というのも、もうすでにこの時には
2回の停学処分が下っており

何かあれば会議室に
呼び出しがあるのも分かっており

次に、何か問題を起こしたら
退学になるところまできていたからだ
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