だって、スキやねんもん
その日から私はリクの虜になった。
毎日連絡を取り合い。
付き合ってもないのに
恋人のようなやり取り。
あー、私、リクの事スキなのか。
スキになっちゃったんだ…。
でも、しばらくはこの思いは
親友のさやにも黙っておこう…
そう決めて、その頃毎日といって
いいほど一緒にいたさやと今日も
夜の街へ遊びに行く予定を立てる
さやと合流する前に早めに
街へ行き温かい飲み物を持って
リクに会いに行った。
「 リク!こっち!はい、これ!」
「 おう!わざわざありがとうな!」
ホストは基本、店で客の接客。
外に出れるのはキャッチの時か
VIP客をお出迎えする時しかない。
その、キャッチの合間をぬって
内緒で会いに来てくれた。
2人で会えた。
私はそれだけで嬉しかった。