だって、スキやねんもん


すると、リクはさらに
強く抱きしめてきてこう言った。

「 じゃぁ、付き合おっか」

「 …… 」

「 聞こえてた?付き合おうって」

リクの腕の中でうずくまり
動揺と嬉しさで固まってしまって
返事をしない私に
もう一度、言ってきた。

私は顔を上げリクの目を見た。

「 う、うん!聞こえてたよ!
それ、ほんまに言うてんの?」

「 ほんまに言うてるよ。
イヤ?付き合うの。」

本当はすぐにでもOKを出したかった。

1秒でも早くリクの彼女に
なりたかった。

でも、ホストと付き合うという
リスクを考えたらすぐには
返事ができなかった。

「イヤじゃないよ。全然イヤじゃない。
でも、ホストと付き合うていう不安。
だから、1日だけ考えさせてほしい。」

私はリクに1日だけ考えさせて
くれるようお願いした。

「 うん。わかった。
じゃぁ、そろそろ仕事戻るな」

リクは快く了解してくれ
時間も時間だったため
私たちは解散した。



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