だって、スキやねんもん
両想い
次の日、告白の返事をするために
今日もリクと会う約束した。
1日中考えた。
さやと遊んでる時も
頭の中はリクの事で
いっぱいで上の空だった。
ちゃんと伝えよう。全て。
ありのままの素直な自分を…。
待ち合わせの時間は
いつもキャッチの時間。
待ち合わせ場所はいつもの狭い階段
お決まりで、私が先に来る。
「 ゆかり!」
名前を呼ばれ振り向くと
そこには、私の大好きな
あのクシャとした笑顔の
リクが立っていた。
「 おっそい!バカ!」
「 ごめん!ごめん!
なかなか抜けられなくてさ!」
待たされるのが嫌いな私は
多少キレながらもあの笑顔を
見せてくれただけで
すでに怒りなど吹き飛んでいた。