だって、スキやねんもん
ホストクラブ
リクと別れ何をする事もなく
夜の街を1人で歩く。
暇。暇。暇。
【 あ、さやに報告しないと…
ていうか、さやに会いたい。】
私は携帯を取り出しさやに電話をする。
プルルルル… プルルルル…
呼び出し音が二回。
さやはいつも二回でとる。
「 はーい。もしもし?」
やっぱり。また二回。笑
「 もしもし?今、街おるねんけど
今日、合致する?」
「 うんー。いいよー。
まだ、用意してへんし
ウチんち来てーー」
「 りょ。着いたらピンポンするわ」
「 はーい。ほなね」
場面行動が多い私とさやは
会う約束をしていなければ
決まってこのやり取りをする。
【 さやにリクとの事報告して
今日は何して遊ぼっかなーー】
この先に起こることを知るよしもない
私は能天気でいた。