だって、スキやねんもん

クラブも年上と遊ぶのも飽きてきて
2人で大声を出して歌いながら
ブラブラと夜の街を
歩いていた時だった。

「お姉さん達何してんのー?」

3人組のホストが声をかけてきた。

「えらい大きい声で歌ってたな!
それ何の歌なん?」

「ビックバンやでーー」

1人のホストが聞いてきた。

そんな何気ない話から始まり
お互い暇つぶしで何分か話していた。

「 終電なくなるし帰るわ!」

「 じゃぁ、あたしも帰ろうー」

私の終電が迫っていたため
反対方向に帰るさやを
駅前で見送った後
私も後数分でくる終電に
乗ろうと急いで階段を降りた。

「 ちょっと待って!LINE交換しよ!」

私的に、3人組の中で1番
タイプではない男が
急いで階段を降りる私を
追いかけてきてそう言ってきた。

続けて、あと2人も追いかけてきて
終電が間に合わなくなるのと
面倒だったのも含め
全員と連絡先を交換した。
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