幼なじみという特等席
しばらくして、また顔色を変えた。



あ、今絶対自分の都合がいい方にもっていったな。



「なにニヤけてんの?キモいよ?」



そんな杏里を可愛いと思ってしまったから。



自分を隠すように言ったんだ。



「うっさい!ってかさっさと帰ったら?」



「言われなくても帰りますよーだっ!」




んで、こんなこと言う俺ってガキだよな。



1人歩く帰り道。




ただひたすら考えた。



悠は俺にとって大切な友だちだ。



モテる理由も、杏里に好かれる理由も。



顔がよくて、スポーツも勉強もできる。



それに優しくて、笑顔もステキで……。





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