キミのバスケを守りたい


わたしは思いっきり首を横に振る。



後ろから着いて来られたなんて考えただけでヒヤヒヤする。



しかも自分もしたくなったからってわたしをからかった望月くんは本当にひどい。



「望月くんひどい!」



「はいはい。それはすいません」



望月くんは『怖かったねー!』と笑いをこらえながらわたしの頭をポンポンとしてくる。



もう!!連れ出してくれてありがとうって言った自分がバカだった!



その時だった。



―バンッ!



という大きな音が聞こえてきた。



聞こえた方向を見ると赤や緑の大輪の花火が現れた。



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