キミのバスケを守りたい


「花火だー!」



「久々見た気がする」



2人で思わず声を上げて、どんどん空に上がって行く花火を見つめる。



さっきまでは肝試しで怖くて、泣いていたのに花火を見たらもう元通りだ。



「合宿も明日で終わりだな。部活やってる間はいつもきつかったけど、でも早瀬のおかげで膝が故障しないで最後まで頑張れた」



まっすぐ前を向いたままそう言ってくれた望月くんはとっても凛とした表情をしていた。



「そう言ってくれて嬉しい」



あたし、少しは望月くんの役に立てたかな?



それからしばらくの間『望月~!早瀬~!』と部員たちに呼ばれるまで二人で他愛もない話をしながら花火を見ていたんだ。



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