キミのバスケを守りたい



バッシュに履き替えて、控室を探していると“青葉高校”とドアに貼られている控室を見つけた。



部員達が控室に入る中、いつの間にか望月くんが隣にいて「早瀬に頼みがあんだけど」と言って



みんなが入り終わるのを見届けると、急に望月くんはしゃがみこんでジャージの袖を捲り上げた。



いったい何をするんだろう?と思いながらそのまま黙って見ていると



膝にしていたアイシングバッグとバンドを外して立ち上がった。



ちょっと待って。



今少ししか見えなかったけど、望月くんの膝腫れてなかった?



「悪いけど、これ試合が終わるまで持ってて」



と言って渡してきたものはわたしは受け取る。



「いいけど、望月くん今日膝痛いの?



だったら今日の試合……」



< 182 / 244 >

この作品をシェア

pagetop