キミのバスケを守りたい
バッシュに履き替えて、控室を探していると“青葉高校”とドアに貼られている控室を見つけた。
部員達が控室に入る中、いつの間にか望月くんが隣にいて「早瀬に頼みがあんだけど」と言って
みんなが入り終わるのを見届けると、急に望月くんはしゃがみこんでジャージの袖を捲り上げた。
いったい何をするんだろう?と思いながらそのまま黙って見ていると
膝にしていたアイシングバッグとバンドを外して立ち上がった。
ちょっと待って。
今少ししか見えなかったけど、望月くんの膝腫れてなかった?
「悪いけど、これ試合が終わるまで持ってて」
と言って渡してきたものはわたしは受け取る。
「いいけど、望月くん今日膝痛いの?
だったら今日の試合……」