キミのバスケを守りたい
「……くそっ」
なんでだよ、高校生になって誰にも負けないくらい努力だってしてきたのに
それでやっと今回の大会でスタメンに選ばれて
3年生最後の大会にも出れることになったのに。
どうして、俺はこうやってバスケで大事なことがあるたびに
この膝に邪魔されなくちゃいけねぇんだよ……。
「その膝は僕の膝でもなければ、君の両親の膝でもない。
……君自身のものだ。
だからどんな考えを出そうと最終的には君の判断に任せる。
だけど、これからは前の時と同様に保存療法を行う。
だから当分部活は禁止だ」
そう言い放った先生の言葉を聞いて俺の世界は再び黒い雲に包まれたかのように真っ暗になって
自分の目標や理想を全部取り払われてしまった……。