キミのバスケを守りたい
わたしが望月くんとの約束を破っても、その破る勇気さえあれば
望月くんはこんな目にまた合わなかったかもしれないのに。
自分でどうにかしよう、どうにかしようってそればっかり考えてて……。
わたし……間違ってた。
「……すみませんでした!」
わたしは相馬先生と坂田先輩に頭を下げて謝った。
枯れることの知らない涙は試合中も泣いていたのにまた溢れて零れ落ちる。
だけど、わたしはその涙を拭わずに頭を下げ続ける。
全部全部わたしのせいだ。
「この結果はお前のせいとは言わないが
お前の一言で失くすこともできたことをしっかり覚えておけよ!」
「すみま……せん…でした……」
体育館の床にはぽたぽたとわたしの目から流れた涙が落ちていた。