キミのバスケを守りたい



「おい、大丈夫かよ!」



「いきなり倒れたからまじビビったんだぜ!」



「無理すんなよな!でも今日の試合はしっかり勝ったぜ!」



そんなみんなの声が聞こえてわたしはゆっくり頭を上げた。



どうやらまだ見えないけど、望月くんが来たようでみんなは練習そっちの気で体育館の入り口まで迎えに行ったみたいだ。



そして、望月くんが体育館に入ってきた時、一番最初に見たのは処置された膝だった。



テーピングで固定されて、アイシングをされたままの膝を見たら、何かが刺さったかのように胸が痛んだ。



「ったく、泣くなって言ってったのに。



あんたは何も関係ないのに、そうやって泣くから攻められるだろ」



わたしはフルフルと首を横に振った。



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