キミのバスケを守りたい



「これからはみんなでお前の力になるから一人で抱え込むなよ?いいな?」



「はい、ありがとうございます」



そして同時に望月くんがドクターストップになってしばらくバスケができなくなってしまったこともみんなに言い渡された。



ただ、望月くんが中学生だった時と違うのは、部員のみんなは怒ることなく



バスケができないことに落胆していたけれど



いつもどおり接してくれて、望月くんの膝に気にかけてくれるようになった。



でもわたしの中で思ったのは



今こうして普通にしている望月くんだけど、ジャンパー膝はきっと中学の時と比べて進行している。



もしかしたら“本当は部活を辞めること”も考えているんじゃないかと思った。




でもそれは自分の考えすぎだと思っていた。



だけど、現実になってしまった。




< 209 / 244 >

この作品をシェア

pagetop