キミのバスケを守りたい
From 望月彼方
……分からなくなった。
自分は今まで何のためにバスケをしていたのか。
どうして今までバスケを続けて来れたのか。
なんでバスケを選んだのか。
このまま部活に所属する意味はあるのか。
全然答えが見つけられないまま今日から二学期が始まった。
そしてこんなままじゃ、バスケを頑張っているみんなに会いにいく資格がないと判断した俺は
相馬先生に治療に専念するからと言って休部することを伝えた。
「ほんと何やってんだろ。
俺は今何をしたいんだろ」
答えを自分で見つけたかった俺は誰にも言わず、学校が終わった後も誰もいない教室で
グラウンドの部活を眺めながら一人で考えていた。