キミのバスケを守りたい
けど、毎日毎日場所を変えて考えてみても
答えは何にも浮かんでこなくて、こうしてる自分すらよく分からなくなって
考えてることにさえ意味があるのかも分からなくなった。
「はぁ……」
これは完璧悪循環だ。
時間を無駄にしてるだけだ。
何か答えを見つけないと。
「……帰るか」
エナメルバッグを肩に背負って校門までの道を歩いていた時、
グラウンドで輪になってストレッチをしていた人が急に立ち上がって
誰かがこっちに向かって走ってきた。
でも近づいてくるたびにその人が誰だか分かった。
「杉山先輩……」