キミのバスケを守りたい
「はい、昨日杉山先輩にガツンと言ってもらえたおかげで
俺もう一度バスケを頑張ることを決めました。
昨日まで何でバスケをやっているのかとかいろいろ考えてたんですけど
結局見つからなくて……
でも俺は早瀬の、俺を支えてくれたマネージャーのためにバスケをしたいと思いました。
アイツが俺にしてくれたことをバスケで返ししてやりたいって思ったんです」
そう俺が一心に彼に伝えると、杉山先輩はうんうんと頷きながら聞いてくれた。
「そんな誰かのために部活を頑張ろうって思える人は少ないと思うし、自分でそう決めたならいいと思う。
バスケも今はドクターストップでできないのなら……
その壁にぶち当たった時これを体験できるのは世界で自分しかいないんだから
自分のできることをやればいいんだよ。
そしてまたバスケができるようになったら、自分の膝と相談してまた同じことにならないように
騙し騙し引退まで続けられるように目一杯やりきればいい、そうだろ?」