キミのバスケを守りたい
「佐倉、悪いんだけど残りは1人でやってもらってもいい?ちょっと早瀬のこと借りるから」
「うん、いいよ!るいもちゃんと話すんだよ」
早く行きなという佐倉の言葉に、早瀬はフルフルと首を振ってなかなか俺の方に来ようとしない。
きっとバスケができなくなった俺のことを責任感じてるんだと思う。
だから顔を合わせづらいと思っているのだろう、早瀬の気持ちが今は手に取るように分かる。
ならいいよ、早瀬がそんな態度をとるならこっちだって。
俺はローファーを脱いで、早瀬のところに向かった。
そしてツカツカと何も言わずにそばまで行くと、早瀬の腕を掴んで二人で体育館を飛び出した。