キミのバスケを守りたい



「何言ってんだよ。早瀬を怒る理由も、攻める理由もひとつもねえよ。



どこまで真面目なんだよ。



俺は早瀬のこと逆に感謝しきれないくらい本当に感謝してんだよ。態度にはなかなか表せないけどな。



それに俺はまだバスケを辞めるつもりはない。勝手に終わらせんなよな」



俺の言葉に泣きじゃくりながら顔を上げた早瀬。



早瀬の目からはどんどん大粒の涙があふれている。



また俺のために泣いてる。



なんでこうやっていつも泣かせることしかできないんだろうな。



「え……でも膝が」



「今すぐは無理だろうけどな。またドクターストップ出たし」



「……もう無理はしちゃだめだよ」




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