キミのバスケを守りたい



望月くんはテーピングをもう一度残りの時間で貼り換えたいから取ってきてほしいとわたしに言った。



「うん、ダッシュで取ってくる!」



「悪い、頼んだ」



わたしはポケットに入ってる鍵を取り出して握り絞めると、急いで体育館を出た。



そして次の試合で待機している選手達の間を抜けて控室に向かって走る。



控室を見つけると急いで鍵を開けて中に入ったんだけど……



「どこ?望月くんのバッグどこにあるの?」



部活でみんなでエナメルバッグを揃えたからどれが望月くんのか分からない。



第4クォーターまでもう時間ないのに!



わたしはバッグに名前が書いてあるアルファベットを読みながら必死で望月くんのを探した。



それから6個目くらいに「MOCHIDUKI」と書いてあるバッグを見つけて、急いでバッグを開けてサポーターを取り出すと



控室の鍵を閉めてまた体育館に戻った。




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