キミのバスケを守りたい
最初何がしたいのか分かってなさそうだった望月くんだったけど
わたしがいつになっても下げないことから、自分も出すことが分かったみたいで
望月くんも右手を出してハイタッチしてくれた。
そしてコートに送り出すとわたしはベンチに戻る。
そして大きく息を吸って
「青葉~!ファイト~!」
とコートに向かって自分の声を出し切るくらい大きな声で叫んだ。
するとベンチも二階の観客席ものってくれて声援を送りだした。
コートに入って、流れを変えてくるって望月くんが言うなら
わたしはベンチと観客席の流れを変えてみせるよ。
恥ずかしさなんて今はそんなの知らない。
ーピーッ!
第4クォーターが始まった。