キミのバスケを守りたい
最終的な勝敗が決まるラスト10分。
このクォーターが終わるまでにうちの高校は対戦校よりも得点を捕らなければならない。
差は14点。シュートで言えば7本。
対戦校の青戸高校は相変わらず得点差があっても攻めてきて、少しでも気を抜いたらまた離されそうな感じだ。
だけど試合に投入されたばかりの望月くんは全然相手のことは気にしてないようで
ボールが回ってくると、逆サイドにいる坂田先輩にパスを回した。
そして坂田先輩はスリーポイントラインからシュートを放った。
そのボールは弧を描くように綺麗にゴールに入って行った。
坂田先輩のスリーポイントシュートをきっかけにチームの勢いが出てきた。
相手からボールを奪って、奪い返されそうになったボールは野村先輩はなんとか守ろうと状態を崩したまま
「望月っ!」
と呼びながらパスをしていて、望月くんはパスを受け取るとレイアップをしてシュートを決めた。