キミのバスケを守りたい

Story*2 バスケを見つめる彼




ゴールデンウイーク明けの初夏。



徐々に気温が上がってきて、体育館の空気もムシムシしてきて夏の到来を感じた。



今日もいつものように中学生の時に使っていたバスケットシューズ(通称:バッシュ)を履いて紐を結んでいると



「早瀬ー!ちょっと来い!」



体育教官室から出てきた先生はちょうど目に入ったわたしを呼んだ。



今呼ばれた早瀬というのはわたしの名前で、早瀬るい(はやせ るい)。



青葉高校という私立高校で、



わたしは先月から男子バスケットボール部のマネージャーになった。



「先生はこれから職員会議があって、部活に出るの遅くなるから



このメニュー通りやるように坂田に言っておいて。



あと、大会近いんだからしょうもないことして怪我すんなよって」



そう言って、相馬先生はわたしに今日のメニューが書いてある紙を手渡した。


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