キミのバスケを守りたい
「「ナイッシュ!」」
と味方の部員たちが走ってきてハイタッチをしたが、
それよりも右膝がどうやって表現したらいいのか分からないくらいジンジン痛んで仕方ない。
俺は膝を揉んだり、さすったりしながら痛みが和らぐのを待ったけど全然引かない。
足を引き摺りたい気持ちを大会前日だから耐えて
右膝の悲鳴を無視して必死に我慢して、とりあえず最後まで部活をやり通して、それからすぐに病院に行こうと決めた。
「もう一本!」
と部員達に指示をして、同時に自分自身にも耐えるんだ!という意味で言い聞かせる。
しっかりしろ、俺。
明日は大会なんだから自分の足になんか気を取られてる場合じゃないだろ!
でも、それからすぐに俺の右膝の痛みは最高潮に達してしまった。