キミのバスケを守りたい
翌日。
俺は副部長の多田に朝早くに連絡した。
結果は、慢性化したジャンパー膝だったこと
今日の試合は検査で行けないこと
みんなに迷惑かけてごめんと伝えてもらうように頼んだ。
多田は“お前の分まで俺が力出してやるから安心して病院に行ってこい!”
って言ってくれたけど、こう伝えた今でも俺はやっぱり納得いかなかった。
今からやっぱり用意をして会場に行って、試合に出ようかとも思った。
だけど……現実に移せるほどそれは簡単なものではなくて。
俺は結局病院に行った。
右膝に固定されてたものが看護師によって全て外されて
俺の右膝、というか膝の皿の下の腫れが今まで見たことないくらい冷やしていたのに腫れが全然引いていなくて
こんな状態だからちょっと歩いたり、触ったり、安静にしてる時でも痛いんだとようやく冷静になって気付いた。