キミのバスケを守りたい
今までこの膝のことを無視し続けて、湿布や適当に氷で冷やしただけで全然考えようとしなかった自分に酷く腹が立った。
「これを見ればこんな状態で試合に出るのが無理な話だって
やっと分かりましたよね?」
俺に促すように言う先生。
「……はい」
自分で見るのも嫌になるくらい……こんな状態見せられたら認めざるを得なかった。
その後、問診、触診、レントゲン検査を受けて痛み具合やひざの皿の骨のズレを確認をした。
そしてまた鎮痛剤をしてもらって、膝を伸ばしたままの状態でテーピングとサポーターで固定してもらった。
一通り処置してもらって病院を出ると
俺は先生に“試合が終わった”という連絡を受けてそのまま学校に向かった。
でもこんなに早い結果の連絡が来たということは
言われなくても結果がどうなったかも分かってしまった……。
「アイツら……負けたんだ」