キミのバスケを守りたい



「望月先輩!」



と体育館の中から俺に気付いた二年生。



その声を聞いた部員達が俺の名前呼びながら体育館の玄関に集まってきた。



だけど、近づくたびに分かったのは俺の同学年の部員達が誰ひとりいないこと。



「望月先輩!大丈夫ですか?」



「昨日、いきなり倒れてまじで心配したんすよ!」



飛び交う俺への心配の言葉に



俺は『しばらくバスケはできないけど大したことじゃないから』と言った。



3年のみんなには1人1人ちゃんと謝ろうと心に決めて



重たい足を一歩一歩進めて体育館の中に入った。



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