キミのバスケを守りたい



でも、ゴール前になるとディフェンスが集まってきて、攻めるよりも、



ボールを守る方がどうしても一生懸命になってしまう。



ボールをどうしても相手校の手に渡らせたくないからだ。



それでもゴールはもうすぐそこにある。



一度ボールをゴールから遠ざけると、今度はディフェンスに囲まれる前に坂田先輩がゴールに狙いを定めてシュートを放った。



そのボールはゴールに向かって弧を描くように誰にも触れられることなく飛んで行き



ーーシュッ!



とリングの中に吸い込まれていった。



ゴールが決まると、先輩たちはみんな坂田先輩とハイタッチをして次のディフェンスから始まるボールに備えた。



それからはお互いシュートを決めに行くが……



入ったり、入らなかったりとお互い一歩も譲らない試合が続き



第一クォーターは30-26で終了して二分間の休憩に入った。


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