キミのバスケを守りたい



第二クォーターが終わると、ベンチで応援していた部員達とマネージャーはさっきのように給水やタオルを配る。



大会では本当だったら、この後第三クォーターと第四クォーター続くけど



今日は練習試合だからまた第一クォーターから始める。



うちわで扇ごうとした部員達を見た相馬先生はレギュラーの世話はいいから



ベンチの奴らはコートを使えるうちにシュート練してこい!と指示を出して



ボールカゴから1つずつみんなボールを持っていってシュート練を始めた。



わたしと詩織は試合に出れなかった部員達からうちわを預かって代わりにレギュラーの先輩たちを扇いでいると……。



「あーっ!望月はシュート練行かないで残れ」



「あ、はい!」



相馬先生に引き止められた望月くんはボールを取りに行こうとした足を止めてまた戻ってきた。


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