キミのバスケを守りたい
「いいか、第二クォーターは望月を出すんだから、
自分のプレーばっかりに集中してねぇで
望月のことをちゃんと引っ張ってやれよ!」
「「はい!」」
四人のレギュラーの先輩たちだけが返事をしたけど
周りのみんなは話を聞いてないから「え?」とびっくりした顔をしている。
それはもう鳩が豆鉄砲を食らったようにきょとんとしていて……。
「望月は他の3年生たちに失敗していっぱい迷惑かけまくっていいから
思いっきりプレーしてこい!いいな?」
「はい!」
望月くんは大きな声で返事をすると、四人の先輩に頭や肩をポンポンと励まされながらコートに入って行った。