キミのバスケを守りたい



「弱い自分を打ち負かして、またバスケをやろうと踏み出せたけど



……弱い自分は毎日毎日現れる。



この瞬間にだって弱気は生まれる。



だからってまた前の自分に戻るんじゃなくて、弱気になるから怖いけど、



必ず努力は形になって自分に戻ってくるから、お互い最後まで絶対にやりきろうな!」



杉山先輩は俺の肩を掴んだ。



「はい!」



俺の返事に杉山先輩は笑顔で頷いてくれて、今日はお礼を言いに来たのに



俺から何を悟ったのか知らないけど、また言葉をくれて……



難しいのは分かってても、“俺もこんな強い人になりたい!”って思えた。



部活は違っても俺の憧れの先輩だ。



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