雪の温もり
最初に見えたのは 金色の太陽の光に染まった雪

次に 普段は灰色に覆われて見えない 水色の空

そして いつもならおじちゃんおばちゃんが雪かきをしてて 誰か必ず人がいるのに



今は 誰もいない


誰も


そのことに私は大きな解放感を感じた

何でもできる

足を踏み出してみる

少し溶けかけた雪がさくさくと音をたてる

それがなんだか無性に楽しくて 無駄に足跡をつけてみる

見つからないように 隠れていたずらをしているような気分だった
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