雪の温もり
太陽と雪は それぞれ上と下から

明るさと暖かさを放って

包み込まれた私は穏やかな 大きな幸せを感じていた



家の中からどたどたと音がして

「ごめんごめん、待たせた」と父がドアを開けて出てきても

私の幸福は消えなかった

そして 隠すことでもないのに 隠しておきたいような気がして

それでも幸福を隠すことが出来なくて

ふふっと笑っておいた

なんだか分からない父は 嬉しそうな私にとりあえず笑い返して車に乗り込んだ

私も父に続いて車に乗る

それでも温もりと幸福は消えなくて

迫り来る書類の提出期限も

これから迎え撃つ試練も

幸福に包まれた私は全てうまくいくような気がした
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