私があなたを好きな理由
夕方になると、熱も少し下がって少しは気分が良くなった。
「麻結、お友だちからこれ。」
母が持ってきてくれた袋を開けると、課題とたくさん差し入れが入っていた。
「お母さん、これって誰持ってきてくれたの?」
「えーと、佐々木さんと石屋くんだったような...」
「わかった、ありがとう。」
佐々木は、委員長の苗字。
智樹と一緒に来たと言うことに、少し胸がチクチクする。
智樹は、委員長にネクタイを結んでもらったのだろうか。
「夜ご飯は食べれそう?」
「ん...少し食べる。」
「わかった、出来たら呼ぶわ。」