私があなたを好きな理由
荷物の場所に戻ると、彼はいなかった。
荷物はあったから、どこかにいったのかな。
心のどこかでまだ見ていたいって想いがある。
興味とは少し違う、不思議な感覚。
知りたいんだけど、調べたい訳じゃなくて。
見ていたいんだけど、観察したい訳じゃない。
なんとも言えない不思議な感情が心の中を支配していって、持ったシャープペンシルは何も書けないただの飾りになる。
ただ、何もせずに、彼をみていたかった。
...まあ目の前に彼はいないのだけど。