渡り歩くヒト








 銀色の髪の人。






 思わず見とれてしまった。
あまりに綺麗すぎるその髪に。


 まるで、夜空の星の光を集めたようだった。


『あー…大丈夫です。ところで、何か……?』


 「……あ!すみません。つい・・・・」


あたしは、思わずその人の髪に触っていた手を退けた。


俯いていたその人は、顔を上げてあたしを見た。


そして、またあたしは放心してしまった。
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